円、介入後の動き/ジョホールにデータセンター投資10億リンギット/ペナン初のインクルーシブTOD始動

東南アジア現地の最新政経・不動産動向をお届けする【サンデーブリーフィングvol.17】。今週は、円買い介入後のリンギット相場への影響、ジョホールにおけるJS-SEZ関連のデータセンター投資、そしてペナン初のインクルーシブTOD計画始動について、K社長の視点で解説します。

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The latest award raises Sunway Construction’s new order wins for the financial year ending March 31, 2027 to RM5.8 billion. (The Edge Malaysia)

先週号でお伝えした円買い介入後の急激な円高は、その後やや落ち着きを見せています。8月7日時点でMYR/JPYは1リンギット=38.6円前後で推移しており、介入直後の水準からは円がやや戻す形になっています。

MYR JPY | Currency.Wiki

現時点での判断では、今回の動きは「一方的な円高継続」ではなく、日米の政策介入と米国の弱い経済指標の綱引きの中で、市場が新しい均衡を探っている段階のように見えます。
一時的な相場変動に一喜一憂せず、中長期の資産分散という軸を持ち続けることが引き続き大切だと考えています。

マレーシアの大手ゼネコン、サンウェイ・コンストラクション(SunCon)は8月3日、米国系多国籍テクノロジー企業から、ジョホール州のデータセンター向け機械・電気・配管工事について、10億2,000万リンギット(約249百万米ドル)の契約を受注したと発表しました。工事は2027年第4四半期までに完了予定で、この受注によりSunConの2027年3月期の新規受注額は58億リンギットに達しています。

Sunway Construction secures RM1.02b data centre job in Johor | The Edge Malaysia

サンウェイはマレーシアで有名な大手のデベロッパーです。こうした大型データセンター投資の積み上がりは、JS-SEZが計画、発表を経て「実際に工事が動き出す」段階へ進みつつあることを示す材料の一つだと見ています。

ペナン州政府は7月30日、旧スンガイ・ニボン祭事場跡地(約23.4ヘクタール)を、将来のMutiara線LRT駅と一体開発する再開発マスタープラン案を公表しました。マレーシア「初のインクルーシブTOD」と位置づけられており、手頃な価格の住宅約700戸を含む計約1,050戸の住宅のほか、オフィス・病院・公園などが計画されています。旅客サービスの開始目標は2031年12月です。

How Sungai Nibong could become the blueprint for Penang’s rail-led future | EdgeProp.my

TODという開発手法自体は本メルマガでも以前取り上げた通りジョホールやKLで先行してきたものですが、現地の状況を踏まえると、それがペナンにも本格的に広がってきたことは、マレーシア全体で「駅を中心にまちをつくる」という発想が定着しつつあることの表れだと見ています。なお、ランカウイでもトロピカーナ・チェナン(Tropicana Cenang)第3期の販売が2割まで進んだとの発表があり、こちらも合わせて注目しています。

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