バンコク：多彩なニーズと高い利便性
タイの首都バンコクは、東南アジアを代表する大都市として世界中から注目を集めています。政治・経済・文化の中心地であるだけでなく、国際空港や高速鉄道などのインフラが整っているため、ビジネス拠点としての利便性が非常に高いのが特徴です。特に外国企業の進出やスタートアップの台頭により、駐在員や長期滞在者が増加傾向にあり、高級コンドミニアムやサービスアパートメントへの需要を押し上げています。
さらに、バンコクでは公共交通機関のネットワーク拡張が急速に進み、新たな駅や路線が開業するたびに周辺地域のコンドミニアム開発が活発化しています。スクンビットやシーロム、サトーンといった都心エリアはすでに人気の高い投資先ですが、今後は郊外エリアでもインフラ整備を追い風にして物件価格が上昇し、キャピタルゲイン（値上がり益）が期待できるとされています。
また、バンコクはショッピングモールやナイトマーケット、国際色豊かなレストランがひしめく“遊びと暮らし”が融合した都市でもあります。サイアムやアソーク、トンロー周辺には世界的ブランドのショップや高級レストランが並び、同時に通りを少し入れば気軽に楽しめる屋台も点在しています。こうした多様性が、賃貸需要を支える外国人駐在員や観光客にとっての大きな魅力です。病院や国際学校の水準も高く、家族での長期滞在にも適した環境が整っているため、売却や賃貸のいずれを狙うにしても出口戦略を立てやすい市場といえるでしょう。
パタヤ：リゾート地ならではの高い利回り
一方で、バンコクから車で約2時間ほどの距離にあるパタヤは、リゾート地として世界的に有名な街です。年間を通じて多くの観光客が訪れ、ビーチやマリンスポーツ、活気あふれるナイトライフなどが楽しめる“バケーションとエンターテインメント”の宝庫となっています。海沿いの大型リゾートホテルが立ち並ぶ一方、市街地にはショッピングセンターやレストランが充実しており、バンコクと同様に国際的な雰囲気を味わうことができます。
パタヤの不動産価格は、バンコク中心部に比べると割安感があるのも特筆すべき点です。比較的リーズナブルな価格帯ながら、観光需要の高さに支えられて、ホテル並みの短期賃貸運用が可能なコンドミニアムに投資し、日割りレートを上げることで高い利回りを実現するオーナーも少なくありません。セカンドハウスとして保有しながら、自分が使用しない期間を賃貸運用するスタイルも人気が高まっており、資産活用と余暇の充実を同時に叶える選択肢として注目を集めています。
ただし、30日未満の短期賃貸にはライセンスが必要と定められているため、観光客向けの民泊を考える際には事前に正確な情報収集が欠かせません。法律面やライセンス取得の手続きは、日本とは大きく異なる部分もあるので、専門家や現地に精通した不動産エージェントと連携して進めることが大切です。
外国人投資家が押さえておきたい基本事項
1. コンドミニアム所有のルール
タイでは、土地の所有が外国人に制限される一方、コンドミニアムの全ユニットの49％までは外国人名義での所有が可能です。購入手続きが比較的明確であるため、海外不動産の入門として選ばれやすいのが特徴です。
2. 賃貸運営の注意点
長期賃貸と短期賃貸
長期賃貸は比較的規制が少なく、外国人駐在員やローカル富裕層のニーズがあるため安定収益を狙いやすいです。
