ジョホールバルジョホール州の州都で、シンガポールとの国境沿いにあり、シンガポールが肉眼で見えるほどの近距離のエリアです。
シンガポールで働きながら、ジョホールバルに暮らす人も多く、シンガポールの発展はマレーシアを抜きにしては成り立ちません。ジョホールバルもシンガポールとの往来で発展が続いています。
お互いをつなぐコーズウェイという道路を車や鉄道で渡れば1時間程度で行き来できる距離です。
しかし、その高い需要と重要性ゆえに、コーズウェイはとくに休日や通勤時間帯には激しい渋滞に悩まされています。
ところが、その状況は2026年には変わるかもしれません。
2026年にはRTSという大量輸送鉄道が完成予定で、完成後は往来の時間は大幅に短縮され、一日で4万人が利用すると見込まれています。
↓建設がすすむRTS
THE STRAITS TIMES (2024年3月29日)の記事には、最近のジョホールバルの発展の様子が詳細に報道されています。少し長いので以下、内容を抜粋して紹介します。原文を読みたい方はページの下部に記事のリンクを貼っておきますのでそちらを御覧ください。
ジョホールの不動産市場は、シンガポールからの堅調な需要に支えられ、前年から著しい改善が見られており、この購買傾向は続くと予想されています。
シンガポールの不動産価格が歴史的なピークに達し、ジョホールの不動産の需要を促進していることを強調しています。そして、ジョホールの中でも特にジョホールバルの不動産需要の大幅な上昇が報告されています。
マレーシアとシンガポールをつなぐ鉄道システムRTSは2026年の完成を目指して建設が進められており、このことはジョホールの経済に革命を起こし、シンガポールとの接続性を高め、特にジョホールバルの地元の不動産市場に活力を注入する態勢を整えていると報告されています。
フェルナンデスは、2023年4月にRTSリンクが50%の完成に達したため、iProperty Malaysiaが報告したように、ジョホールバルの不動産の需要は17%急増したと強調した。
ジョホール・シンガポール経済特区(SEZ)など、ジョホール州政府が主導するさまざまなイニシアチブに起因しています。クアラルンプール-シンガポール高速鉄道(HSR)の潜在的な復活も大きな要因であるとのことです。
また、記事によると2024年第1四半期時点では、マレーシアの平均総賃貸利回りは5.16%とのこと。
しかし、ジョホール州は全国平均を上回る6.25%を記録しているということです。
記事は、現在行われているプロジェクトや今後予想される経済の拡大に後押しされ、ジョホール州は魅力的な不動産機会をもたらす可能性のある明るい未来を有していると強調して締めくくられています。
↓原文を読みたい方はこちら
https://www.nst.com.my/property/2024/03/1031938/johor-real-estate-showing-signs-steady-growth