本記事は2026年5月3日配信のメルマガ【サンデーブリーフィングvol.3】に加筆修正したものです。
1.【マレーシア】RTSリンク試運転成功。シンガポールとの経済圏の拡張が目前に
ジョホールバルとシンガポールを結ぶ「RTSリンク」が、2026年4月に試運転フェーズに入りました。
建設進捗率は95%を超え、2026年末から2027年初頭の開業に向けた最終段階にあります。すでにシンガポール資本による投資額は過去最高を更新しています。
「シンガポール住民が、自国の物件価値の相対的な下落を恐れる」という現象は、このRTSリンクの開通見込みに起因しています。シンガポールから見て、ジョホールはもはや隣国の都市というだけでなく、シンガポールの一区画の延長として捉えられるようになってきているのかもしれません。
【出典】
RTS Link project on track for completion by end-2026(The Star)
Johor delays JS-SEZ blueprint roll-out for refinements(Business Times)
2.【インドネシア】OECD審査開始
インドネシアは2026年4月、ASEAN初のOECD(経済協力開発機構)加盟に向けたテクニカル・レビューが7月から開始されると発表しました。
これは不動産投資家にとって、インドネシアの法的な透明性と信頼性がアップグレードされることを意味します。2026年に入り、外資直接投資(FDI)がすでに目標の60%に達しているのも、こうした信頼性の向上が一因と考えられます。
【出典】
Indonesia’s OECD accession to enter technical review in July(ANTARA News)
3.【カンボジア】新空港の物流を海へ繋ぐ「フナン・テチョ運河」起工
2026年4月11日、プノンペンと海を結ぶ「フナン・テチョ運河」第2セクションの起工式が行われました。
昨年開港したテチョ国際空港による航空アクセスに加え、この水路が完成すれば、カンボジアの物流コストは大幅に削減されます。内陸部が製造・物流のハブへと変貌する、大きな転換期の只中にあります。
【出典】
Cambodia launches construction of Funan Techo Canal Section II(Xinhua)
「攻め」の投資を活かすために、まず「守り」の資産を知る
各地の急成長ニュースを耳にすると、ジョホールやカンボジアの未開発エリアをいち早く押さえたいという気持ちになるのは自然なことです。しかし、投資においてはサテライト(攻め)とコア(守り)のバランスが重要です。
新興エリアのような「サテライト」の価値は、「コア」との比較によって初めて適正に判断できます。
マレーシアの心臓部であるクアラルンプールの適正価格・賃貸実需・運営管理を深く理解することが、ジョホールのような新興エリアの投資判断を正確に行うための土台となります。
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