マレーシアは物価の安さや多文化社会といった特徴から、日本人を含む多くの外国人に人気の移住先として注目を集めています。
実際、一般財団法人ロングステイ財団が2018年に、同財団が主催や後援したイベント参加者10,592名のうち有効回答1,581名を対象に行った「ロングステイに関する意識調査」によれば、マレーシアは13年連続でロングステイ希望国・地域の第1位に選ばれています。
東南アジア各国の中でもマレーシアは特に住みやすい環境。
近年では、カンボジアやインドネシアなどと並んで移住先候補に挙がることが増えています。
東南アジアの不動産価格も総じて先進国に比べ割安で、たとえばカンボジアの首都プノンペン中心部では5万〜10万ドル(約700万〜1,400万円)程度で新築コンドミニアムが購入できる例もあるほどです。
マレーシアも同様に、日本より低コストで快適な住まいを確保できる魅力があります。
本記事では、マレーシアへの移住を検討するにあたって知っておきたいメリットとデメリットなどを詳しく解説します。
マレーシア移住のメリット

移住先としてマレーシアが持つ主なメリットは、次の8つです。
- 日本に比べて生活費が安い
- 英語が通じやすい
- インターナショナルスクールが多く教育水準も高い
- 世界水準の医療レベルがある
- 日本や東南アジア諸国へアクセスしやすい
- 親日的
- 料理が多国籍
- 長期滞在者向けのMM2Hプログラムがある
ここからは、それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。
日本に比べて生活費が安い
マレーシアの魅力のひとつは、生活費を日本より抑えやすい点です。
食費や住宅費、公共料金といった日常的な出費は、日本の都市部と比べて低い水準で済みます。
同じ生活水準を保とうとした場合でも、日本より少ない支出でまかなえるため、経済的にゆとりを持ちやすい環境といえます。
たとえば外食は数百円から可能で、屋台料理などローカルの食事は安くて美味しいと評判です。
実際に東京では1食あたり1,000円前後の食事が、マレーシアでは15リンギット(約525円)ほどで同等レベルの内容を楽しめます。
住宅費についても、日本より不動産価格や家賃が割安です。
セキュリティ付きの高層コンドミニアムを手頃な価格で借りることも可能です。
さらに電気代やガス代、水道代など光熱費の負担も少なく、生活全般のコスト削減につながります。
同じ暮らしをしても東京と比べてクアラルンプールの生活コストは4〜7割ほど低いとされ、マレーシア移住をすることで、日々の出費を抑えやすくもなるのです。
不動産の売買価格・賃料が比較的安価
生活費の安さに関連して、住宅の売買価格や賃料も日本より割安です。
特に首都クアラルンプールの物件は、東京など先進国の大都市と比べると圧倒的に価格が抑えられています。
近年では、クアラルンプール州における住宅の中央値価格は約58万リンギット(約1,740万円)前後。
1平方フィートあたり約465リンギットとなっています。
㎡単価に換算すると約5,830リンギット(1リンギット=30円換算で約17万5,000円/㎡)となり、東京都心の新築マンションの㎡単価110万〜150万円と比べると大幅に低い水準です。
つまり、大都市でありながら、手頃に物件を取得できるのです。
そのため、同じ予算でも日本より広く快適な住まいを確保できる可能性が高まります。
賃貸についても、クアラルンプール中心部のコンドミニアム平均賃料は東京より低めです。
さらに、プールやジム、24時間警備といった設備が整っている物件が多いのも特徴です。
このように経済的な負担を抑えながら質の高い住宅を得やすい点も、マレーシア移住における魅力のひとつです。
英語が通じやすい
マレーシアの公用語はマレー語で、英語も広く使われています。
マレー系・中華系・インド系といった多民族国家の背景があり、ビジネスや教育の場では英語が事実上の共通語として定着してきました。
都市部では住民の多くが英語を理解するため、外国人にとって言葉の壁は低く、「日常生活で困る場面はさほどない」といえます。
実際、マレーシアの英語力は国際的にも評価が高く、EF英語能力指数(EFEPI)ではアジアで第3位、世界で第26位という結果が出ています。
スーパーやレストラン、行政手続きなどの場面でも英語が通じやすく、日本から移住した方にとっても適応しやすい環境です。
「言葉によるストレスが少ない」という環境は、海外生活を始めるうえで利点といえます。
インターナショナルスクールが多く教育水準も高い
教育の選択肢が豊富であることも、マレーシアの注目点です。
首都クアラルンプールやペナンなどの都市には多くのインターナショナルスクールが集まっています。
欧米式カリキュラムを採用する学校も多く、教育の幅が広がっています。
マレーシア全体では16都市に170校以上のインターナショナルスクールが開校。
多くがクアラルンプールやペナン州、スランゴール州に集中しています。
イギリスのIGCSEや国際バカロレア(IB)といった国際的に認められた教育課程を導入している学校も多く、子どもが質の高い教育を受けられる環境です。
授業は英語で行われるため、自然な形で語学力や異文化理解を身につけられる点も強みです。
教育水準の高さと選択肢の多さから、海外で子育てを考える家庭にとってマレーシアは有力な候補地といえます。
世界水準の医療レベルがある
マレーシアの医療機関は質が高く、国際的にも信頼されています。
政府は医療ツーリズム(海外から患者を受け入れる医療観光)を積極的に推進。
主要都市には最新設備を備えた私立病院が数多く存在します。
医師の多くは欧米や日本で研修や留学を経験しており、英語で診療できる病院も多いため、外国人にとっても安心できる環境です。
実際にマレーシアは医療ツーリズムの分野で高い評価を受けており、「医療観光で世界No.1の渡航先」に選ばれた実績もあると報じられています。
“Malaysia is now ranked number one globally as a preferred medical tourism destination.”(マレーシアは、医療ツーリズムの渡航先として世界第1位にランク付けされた)
“in 2023, the country’s medical tourism sector generated more than RM2 billion in revenue from 1.3 million foreigners seeking medical treatment here.”(2023年には130万人を超える外国人患者が訪れ、医療ツーリズム分野の収益は20億リンギット以上となった)
引用元:Malaysia Healthcare Travel Council「Malaysia tops medical tourism ranking」
高度医療から一般診療まで幅広い分野で水準が安定しており、医療費も日本や欧米に比べて抑えられています。
こうした国際基準の医療体制が整っていることは、長期滞在や移住を考える人にとって安心感を与える要素といえます。
日本や東南アジア諸国へアクセスしやすい
マレーシアは地理的な利点にも恵まれており、日本や周辺国への移動が容易です。
クアラルンプール国際空港(KLIA)は東南アジアを代表するハブ空港の一つで、日本の主要都市へ直行便が多数運航されています。
東京(成田・羽田)へは全日空(ANA)、日本航空、マレーシア航空などが毎日直行便を就航させており、所要時間はおよそ7時間です。
大阪や名古屋、福岡からも直行便や乗継便を利用すれば、半日程度で到着できます。
さらに、シンガポール、バンコク、ジャカルタ、バリ島、ホーチミンなど東南アジアの主要都市へも数時間で移動可能です。
たとえば、シンガポールへは空路で約1時間、タイ・バンコクへは約2時間半で行けるため、近隣旅行を気軽に楽しめます。
また、LCC(格安航空会社)のエアアジアが誕生した国でもあるため、域内の航空運賃が安価で移動の自由度も高いです。
日本への帰省や東南アジア各国への旅行を気軽に計画できる点は、マレーシア生活ならではの魅力です。
親日的
マレーシアは歴史や経済を通じて日本と良好な関係を築いてきました。
国民の間に、日本への親近感が広く根付いています。
日本文化や日本製品に対する信頼度も高く、都市部では日本のドラマやアニメが人気を集め、日本食レストランも多く見られます。
調査によれば、マレーシア人の約84%が日本に好意的な印象を抱いているとされ、アジア太平洋地域の中でも際立った水準です。
“Eight-in-ten or more Malaysians (84%) … express a favorable opinion of Japan.”(マレーシア人の8割以上、84%が日本に好意的な意見を抱いている)
引用元:Pew Research Center “How Asia-Pacific Publics See Each Other and Their National Leaders”
さらに2019年時点でクアラルンプールには約1万3,500人の日本人在住者が暮らしており、安定したコミュニティが形成されています。
日本語に対応した飲食店や美容室、日本の食品を扱うスーパーも整っているため、生活面での不安を抑えながら暮らせる環境。
日本人にとって暮らしやすい雰囲気があることは、マレーシアが移住先として選ばれる理由の一つといえます。
料理が多国籍
多民族国家であるマレーシアは食文化が豊かで、多国籍な料理を気軽に楽しめます。
マレー料理、中華料理、インド料理をはじめ、民族ごとの特色ある料理が日常に根づいています。
屋台で食べられるナシレマ(ココナッツミルクで炊いたご飯におかずを添えた料理)や中華系の麺料理、インド系のロティ(薄焼きパン)などは、手頃な価格で味わえる人気の定番です。
外食の価格も安く、ローカル食堂であれば昼食が数百円程度で済むことも珍しくありません。
また都市部には和食をはじめ世界各国の料理店が集まっており、寿司バーや日本のチェーン店、韓国料理店や欧米風のカフェまで幅広い選択肢があります。
クアラルンプールやペナンには日本食材を扱うスーパーも複数あり、醤油や味噌、豆腐なども比較的容易に入手できます。
多国籍な食文化を日常で楽しめることは、マレーシア移住の魅力としてわかりやすい部分です。
長期滞在者向けのMM2Hプログラムがある
マレーシアには外国人向けの長期滞在ビザ制度としてMM2H(Malaysia My Second Home)プログラムがあります。
所定の経済条件を満たせば、家族とともに最長5〜10年(条件により異なる)の滞在パスを得られる仕組みです。
リタイア後に移住を検討する人やセカンドライフの拠点を築きたい方にとって、安心して暮らせる制度として注目されています。
従来のMM2Hは取得条件が比較的緩やかでした。
しかし2021年に一度新規受け入れが停止され、同年8月に条件を厳格化して再開されました。
新制度ではマレーシア国内での不動産購入が必須となり、シルバー・ゴールド・プラチナといった区分ごとに最低購入額が定められています。
具体的にはシルバーティアで60万リンギット以上、ゴールドで100万リンギット以上、プラチナで200万リンギット以上の不動産を購入する必要があります。
条件は厳しくなったものの、要件を満たせば長期滞在が可能。
移住を前提にした生活設計を立てやすくなります。
将来的にマレーシアを拠点に考える人にとって、有力な選択肢となる制度といえます。
マレーシア移住のデメリット

人気のマレーシア移住にも、検討にあたって注意すべきデメリットがあります。
特に以下の6点は事前に理解しておきたい課題です。
- ビザの制度が変更されるリスクがある
- 国民皆保険がない
- 外国人が購入できる不動産の種類や最低価格に制限がある
- 日本に比べて治安が悪い
- 公共交通機関が不便(車生活が前提)
- 文化・習慣などの違い
以下から、各デメリットを詳しく見ていきましょう。
ビザの制度が変更されるリスクがある
長期滞在を考える上でMM2Hビザは便利です。
しかし、制度そのものは政府の方針によって変更される可能性があります。
実際に2021年にはMM2Hの新規受付が突然停止され、その後の条件改定で月収要件の引き上げや滞在期間の短縮といった厳格化が行われました。
ある時点で取得できたビザであっても、将来的に条件が変更されたり新規発給が止まったりする可能性はゼロとはいえません。
長期移住を計画する際には、制度改定のリスクを想定し、最新情報を常に確認する姿勢が欠かせません。
さらにMM2H以外にも、富裕層向けのPVIPなど新しい長期ビザ制度が導入される動きが見られ、制度環境は変化していくものです。
ビザについては「絶対に安心」と決めつけず、不確実性を前提に計画を立てることが重要です。
国民皆保険がない
日本では当たり前となっている公的医療保険制度(国民健康保険や社会保険)は、マレーシアには外国人向けとして存在しません。
移住者は日本の健康保険を原則として利用できず、マレーシアにも国民皆保険制度がないため、医療費は基本的に自己負担となります。
そのため長期滞在を考える場合は、民間の医療保険に加入することを検討しなければなりません。
マレーシア政府も外国人居住者に民間保険への加入を求めており、海外からの長期滞在者は私的医療保険に入ることが事実上必須とされています。
若く健康なうちは問題にならなくても、年齢を重ねると医療費の負担リスクは確実に増していきます。
特に老後まで見据えて移住を計画する場合、公的医療保険がない点ははっきりしたデメリット。
十分な貯蓄や民間保険で補う準備を進め、マレーシアでの医療費リスクに備えておくことが重要です。
外国人が購入できる不動産の種類や最低価格に制限がある
マレーシアで不動産を購入する際には、外国人には法的な制限があるため注意が必要です。
不動産取引は州政府の管轄となっており、州ごとに外国人が購入できる最低価格が定められています。
クアラルンプール首都圏や主要な州では、原則として100万リンギット(約3,500万円)以上の物件でなければ外国人は購入できません。
州によっては最低価格がやや低めに設定されている場合もあります。
しかし、基本的には一定額以上の中級から高級物件に限られます。
物件の種類にも制限があり、マレー人優遇政策による「ブミプトラ枠」の物件や低価格帯の公営住宅は外国人の購入対象外です。
さらに新しいMM2Hビザの取得には不動産購入が必須。
シルバーは60万リンギット以上、ゴールドは100万リンギット以上など、区分ごとに下限が定められています。
こうした制限のため、想定していたよりも購入できる物件の選択肢が限られるケースもあります。
不動産購入を検討する際は、外国人購入に関する規制を事前に確認し、自分が希望する価格帯やエリアの物件が実際に購入可能かどうかを把握しておきましょう。
日本に比べて治安が悪い
東南アジアの中ではマレーシアは治安が比較的安定しているといわれます。
しかし、日本と比べれば犯罪リスクは高い状況です。
都市部ではスリや置き引き、ひったくりなどの軽犯罪が発生しており、日本と同じ感覚で過ごすと予期せぬ被害に遭う可能性があります。
そのため、夜間に人通りの少ない場所を避ける、バッグをたすき掛けにして持つといった基本的な防犯対策を徹底する必要があります。
また、マレーシアは銃器犯罪が少ない一方で、麻薬関連犯罪や汚職が社会問題に。
ただし、治安状況は地域や施設によって差があり、ガードマンが常駐する高級コンドミニアムや警備体制が整った商業施設では比較的安心して生活できます。
総じて「日本ほど安全ではない」という認識を持ち、現地での暮らしでは防犯意識を高めることが欠かせません。
公共交通機関が不便(車生活が前提)
マレーシアで暮らす上では、公共交通機関の使いやすさが地域によって異なる点に注意が必要です。
首都クアラルンプールの中心部では鉄道(LRT・MRT)やバス網の整備が進んでいます。
しかし、日本の大都市と比べると路線の範囲や運行本数は少ないといえます。
郊外や地方都市では公共交通の便がさらに乏しく、日常の移動手段として十分に機能しない場合も少なくありません。
そのため、住民の多くは自家用車を主な移動手段としており、移住者にとっても車がなければ不便を感じやすい環境です。
文化・習慣などの違い
マレーシアは国教としてイスラム教を定めており、日常生活や習慣にはイスラム文化の影響が反映されています。
たとえば、1年に1度のラマダン(断食月)には、日中の飲食を控えるムスリム(イスラム教徒)が多く見られ、レストランの営業時間や営業形態が変化します。
また、豚肉やアルコールを口にしない戒律があるため、地域によっては豚肉を使わない料理を提供する店が主流となり、日本との違いに戸惑う場面も。
さらに、多民族国家であることから、マレー系・中華系・インド系それぞれの文化や価値観が混在しており、ビジネスの進め方や人付き合いにも違いが表れます。
時間の感覚が日本ほど厳格ではなかったり、宗教上の祝祭日が優先されたりするため、現地の慣習に慣れるまで時間がかかることもあります。
ただし、文化的なギャップは移住初期には負担に感じることがありますが、互いの習慣を理解し尊重する姿勢を持てば少しずつ順応できるでしょう。
マレーシアでの暮らしには日本とは異なる前提や常識があることを踏まえ、柔軟な対応力を備えておくことが重要です。
マレーシアで人気の移住のエリア

マレーシア国内にも様々な地域がありますが、移住先として特に人気が高いのが次の3エリアです。
- クアラルンプール
- ペナン
- ジョホールバル
以下からは、それぞれの特徴や現状を見てみましょう。
クアラルンプール
クアラルンプールはマレーシアの首都であり、経済とビジネスの中心として発展してきました。
高層ビルが立ち並ぶ大都市であり、移住先として真っ先に名前が挙がる地域といえます。
都市インフラが整い、外資系企業の拠点も多く、各国から駐在員やデジタルノマドなど多くの外国人が集まる国際都市です。
そのため賃貸需要も高く、物件を探す側にとっては選択肢が幅広く、質の高い住宅を見つけやすい環境があります。
市内中心部のブキッ・ビンタン(繁華街)、KLCCエリア(ペトロナスツインタワー周辺)、高級住宅街のモントキアラなどは特に人気が高く、高品質なコンドミニアムが数多く供給されています。
こうしたエリアにはショッピングモール、日本食スーパー、国際学校、病院など生活に欠かせない施設が集中。
外国人にとって暮らしやすい環境が整っています。
さらに近年は地下鉄MRTやモノレールの延伸など交通網の発展も進み、利便性は今後も高まることが期待されます。
このようにクアラルンプールは、都会的な快適さと国際的な生活環境を求める人にとって最有力の候補地。
都市の利便性に加え、経済成長による不動産価値の上昇も見込まれるため、移住と資産形成の両面で魅力を持つエリアです。
ペナン
ペナンはマレーシア北部に位置する島と隣接する本土エリアから成り、豊かな歴史とリゾート環境をあわせ持つ地域です。
州都ジョージタウンには世界遺産に登録された歴史地区があり、英国植民地時代の風情ある街並みが今も残っています。
一方で美しいビーチリゾートも楽しめるため、観光と暮らしの両方で魅力を感じられる土地です。
ペナンは現地のマレーシア人だけでなく、欧米やアジア各国の外国人からも支持されており、移住候補地として常に上位に挙げられます。
不動産市場ではジョージタウン市街地のコンドミニアム、高級住宅街タンジョンブンガ、ビーチリゾートエリアのバトゥフェリンギなど多様なエリアに物件が供給。
伝統的なショップハウス(店舗兼住宅)をリノベーションした収益物件から、海を一望できる最新の高層コンドミニアムまで選択肢が広く揃っています。
また観光産業が盛んなため、国内外から年間を通じて旅行者が訪れ、短期賃貸(民泊)需要が高い傾向があります。
移住者にとっては自宅として暮らしながら、旅行などで不在の際に民泊として貸し出すといったホリデーホーム的な活用も可能です。
島という地理的制約から土地供給が限られており、不動産価値が下がりにくいと指摘される点も特徴です。
文化とリゾートの両方を満喫できる希少なマーケットとして、ペナンは高い注目を集めています。
ジョホールバル
ジョホールバルはマレーシア最南端に位置し、橋や鉄道で隣国シンガポールと結ばれた国境の街です。
シンガポールに隣接する地理的メリットから、近年移住先や投資先としての注目度が高まっています。
シンガポールから陸路で数十分から1時間程度で行き来できる利便性に加え、マレーシア側では地価や物価が割安であることから、両国間で経済的な相乗効果が生まれています。
シンガポール人が休日に買い物やレジャー目的でジョホールバルを訪れる光景は珍しくなく、逆にジョホールバルに住みながらシンガポールに通勤する方も少なくありません。
ジョホールバルの不動産価格はクアラルンプールやペナンに比べて手頃で、コンドミニアムから戸建てまで幅広い選択肢があります。
さらに2026年に開業予定の新鉄道(RTS:ラピッド・トランジット・システム)が完成すれば、シンガポールへのアクセスは一段と向上する見込みです。
開業を前に投資資金が流入し、不動産開発が活発化しています。
こうした将来性への期待から、ジョホールバルは資産価値の上昇を狙う富裕層や投資家に人気のエリアとなっています。
また日常生活の面でもシンガポールに近い利点は大きく、週末に気軽に遊びに行ける距離感は他の都市にはない魅力です。
移住におすすめのマレーシア!デメリットも踏まえて検討しよう

マレーシアは多文化社会で教育や医療の質も高く、物価が安く英語も通じるため日本人に暮らしやすい国です。
一方でビザ制度の不安定さや治安、文化の違いなど注意点もあり、不動産購入にも最低購入額や購入不可物件などの制約、さらには資産価値下落のリスクがあります。
それでも住環境と利便性、コストのバランスが取れており、移住先として魅力的です。
特にクアラルンプール中心部は短期レンタル需要が高く、不動産を有効活用しやすい環境です。
移住や投資を検討する際は専門仲介会社の活用が安心です。
私たちK-innovateはマレーシアやカンボジアなどで現地デベロッパーと直接提携し、さらに現地不動産会社とも緊密に連携しています。
購入から管理、売却まで一貫してサポートし、仲介手数料は基本3%と明確に定めており、一般的に5〜10%程度かかるケースが多い中で低水準です。
30億円超・150件以上の取引実績を持ち、日本語で最新情報を迅速に提供。
セミナーも延べ6,000人以上が参加するなど、豊富なノウハウを蓄積しています。
海外移住にはカントリーリスクが伴いますが、リスクがあるのは日本も同様です。
むしろマレーシア移住はリスク分散につながり、資産と生活の多様化を実現できます。
経済成長が続き高所得国入りも視野に入るマレーシアは、今後も移住先・投資先として有望です。
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