現地で見た変わりゆくまち、ジョホールバル:RTSリンクとETSがもたらすインフラ激変のリアル

【現場からの海外投資思考】の特別編として、6月上旬の現地視察の報告をお届けしています。


RTSリンクの開業予定は、2026年12月~2027年1月ごろ。
実際に現地に立って確認してきました。シンガポールへと続く橋は、すでに完全につながっていました。工事中という印象ではなく、あとは開業を待つだけ、という段階に見えました。

ただ、その周辺は別の意味で大変な状況です。
国境近くのエリアはあちこちでRTS関連の工事が続いており、それに伴って道路の付け替えも頻繁に行われているようです。私が移動した時間帯は、かなりの渋滞でした。

エリアが変わる前夜というのは、たいてい一時的な不便を伴います。道路が変わり、動線が変わり、新しい構造に向けてまちが再編される。その過程で起きている渋滞だと考えると、投資家の目には少し違う景色に映ります。


ジョホールバル視察の移動には、昨年末に開通したばかりのETS(クアラルンプールからジョホールバルまでの特急列車)も利用しました。
これまでは7時間以上かかっていたこの路線が、4時間程度になる現地でも注目の列車です。

車内は非常に清潔で、できたてという印象。乗り心地は、日本でいえば一昔前の特急列車に近い感覚です。速度は新幹線に慣れているととても速いとは言えませんが、揺れも少なく快適です。

気になったのは、乗客のほぼ全員がスーツケースを持っていたことです。途中に駅は多くあるものの、ほとんどの方がジョホールバルからクアラルンプール、あるいはその逆の長距離移動に使われていることが一目でわかりました。
列車はほぼ満席で、人気の高さは数字だけではなく車内の空気で感じられました。

ひとつ現実的な課題として、荷物置き場が少ない点が挙げられます。スーツケースを持つ客には少し不便でしたが、私が普段使う北陸新幹線も確か以前はスーツケースの置き場がなかったところ、インバウンドの増加によって、全車両にスーツケース置き場が設置されたと記憶しています。想定よりスーツケースの乗客が多いのかもしれません。


ジョホールバルの国境エリアは、本当に昼も夜も賑わいがすごいと改めて感じました。
国境近くのショッピングモールは地元客やシンガポールからの客であふれ、RTS以外でもそこかしこが開発されており、槌音が止む気配がありません。

ジョホールバルは今、「変わる直前」にあります。
橋はつながり、列車は走り、再開発のクレーンが動いている。そのまちに実際に立ってみると、数字やニュースではつかめない体感があります。

次号では、今回の視察で現地の物件ももちろん詳しく確認してきましたので、物件目線でお伝えします。


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