マンダリカ計画:ロンボク島で進む国家プロジェクトと不動産投資への影響

本記事は2026年7月7日配信のメルマガ【海外不動産キーワード解説 vol.7】に加筆、修正したものです。

海外不動産に興味を持つと、調べれば調べるほど耳慣れない言葉に出会います。
このシリーズでは、そうしたキーワードをひとつずつ、できるだけわかりやすくお伝えしています。

今週のテーマは「マンダリカ計画」です。

プルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・サーキット テスト走行風景

「MotoGPが開催される島」と言えば、ピンとくる方も多いかもしれません。今回はロンボク島南部で進む国家プロジェクト「マンダリカ計画」を取り上げます。7月11日のロンボクセミナーでは、このエリアで実際にプロジェクトを進めるバンブーラボ社から、より詳しい話を聞ける機会になっています。

正式には「マンダリカ経済特区(KEK Mandalika)」と呼ばれ、ロンボク島南岸の1,000ヘクタールを超えるエリアを、インドネシア政府が観光の国家重点地域として指定したものです。2014年の政府規則で特区に指定され、2017年にジョコウィ前大統領が開業を宣言。運営は国営のITDC(現InJourney)が担っています。「バリに次ぐ観光地を国内に複数つくる」という国家戦略(DSPプログラム)の中でも、ロンボクはその中心地の一つに位置づけられています。

最大の目玉は「マンダリカ・インターナショナル・ストリートサーキット」。このサーキットは完成済みで既に毎年MotoGPや世界耐久選手権が開催され、世界中のメディアと観客を引き寄せています。さらに、国際的なホテルブランドが続々と進出することが計画されています。総事業規模は30億ドル規模とも言われ、空港の拡張、空港からマンダリカまでの高速道路、バリ島とを結ぶ高速船ターミナルの整備も同時に進んでいます。あくまで私個人の見解ですが、「一つのリゾートが人気になる」ではなく、「国が本気でエリアごと作っている」という規模感こそが、マンダリカの一番の面白さだと思います。

サーキットでの国際レースのたびに観光客数が跳ね上がり、周辺の宿泊需要・地価にも波及しています。空港やアクセス道路の整備が進むほど、これまで「行きにくい」とされていたエリアの利便性が上がり、開発の裾野も広がっていきます。国家プロジェクトの進捗そのものが、周辺エリアの不動産価値を左右する要因になっています。

こうした国家プロジェクトの周辺では、地元の材料や技術を活かした個性的な開発も生まれています。バンブーラボ社もその一つで、7月11日のセミナーでは、実際にこのエリアでプロジェクトを進める立場から、マンダリカの「今」と「これから」を直接お話しいただく予定です。国家プロジェクトの全体像だけでは見えてこない、現場の温度感をぜひ聞きにいらしてください。


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